リーディングカンパニーとは、世の中で信頼される、世の中でブランドが確立している企業だと思います。当社も、二百年余り、多くのお客様からの信用を受け継いで来ることができました。しかしながら、建設事業になじみのない一般の方々からも正しく認知され、当社の姿を正しくご理解いただいているかというと、やや疑問に思える部分もあります。
企業はただ業績を上げればよいというものではありません。多くのステークホルダーに評価されないようでは存在意義がありません。
当社も、企業として目指す姿や考え方をできるだけ多くの方々に示し、理解していただくことが必要だと、そのように考えて、2008年4月、「子どもたちに誇れるしごとを。」を新しいコーポレートメッセージとして掲げることにしました。
子どもたちは、純粋な目を持っています。それは、一番厳しい目でもあります。
そのまなざしを裏切らない仕事をしていきたい。また、子どもたちがやがて大きくなった時、さらにその子どもたちの子どもたちの時代、すなわち「未来」への財産となるものを残していきたい。それが私たちの「しごと」であり、それをすることが私たちの存在意義だと考えます。
「子どもの目」を裏切らない。これは、簡単なようで難しいことです。
たとえば、日常生活の中で常に公衆マナーを守る、自分のことばかりでなく社会に対して貢献する、誰もが頭ではわかっていても行動に移せないことがしばしばあります。そうした自分を振り返り、やはりどんな時でも、子どもの純粋な目に耐えられるような行動をとっていかなければならないのだと思います。
仕事でいえば、きちんとしたプロセスで、きちんとしたマネジメントの下で、社会人として、建設のプロとして誇れる行動を積み重ねていく、そういった姿勢を従業員ひとりひとりが持つことが、企業の存在意義を高めることにつながるのだと考えています。